5年前のとある出来事~その17 退院(前編:深海水族館)~

いよいよ退院の日となった。
大半を部屋で過ごしたため、病院内や病室以外から見る風景には特に感慨もなかった。

ただ、お世話になった看護師の皆さんや先生には本当に感謝している。

退院前日、担当の先生から今後の事に関してあらためて説明があった。

・運動はむしろして痩せなさい
・お酒は適量なら問題ない。飲み過ぎは当然ダメ
・飛行機は気にしなくて良い。今日北海道に帰るならそれも別に問題なし
・札幌の主治医のところには定期的に通う事
・薬は指導医の元、続ける事。

だいたいこんな感じだった。

「まぁ基本的には何やってもいい。飲み過ぎるとか、健康な人がやっちゃダメな事はダメ」

最後までユニークな表現をする先生だった。

ただ最後に補足したフレーズが
「入院中はほとんど歩いていない。きっと自分でも驚くほど体力が落ちているだろうから、じっくり体力回復からはじめるように」
とのアドバイスだった。

心配をかけた人も多いので、その日の内に札幌まで帰ることも考えていた。
だが、寒い北国にこのまま帰るより「数日こちらでリハビリをするのも良いかな」との考えになっていた。

結局3日ほど静岡~関東でのんびりリハビリをしてから札幌に帰ることにした。
移動にはそれこそ逃げ恥聖地巡礼を兼ねて、伊豆箱根鉄道に乗ることも考えたが、自由に動けるレンタカーを使う事にした。

あまり長距離移動で疲れたくはなかったので、宿泊先を三島にすることに決めた。
三島に向かう途中少しだが遠回りして沼津を回ってみることにした。

沼津を経由地にしたのは深海水族館なる場所が気になっていたのも理由の一つだ。

私は水産学部の出身で海や魚が好きな事もあり一度行ってみたかった場所なのである。
予想通り独特の雰囲気のある水族館だったが、結論を言えば行って本当によかった!

怪我の功名ならぬ、病気の功名。
病気で入院し、しかも数日の時間の猶予が出来なければもしかしたら一生来ることは無かったかも知れない。

人間万事塞翁が馬。
人生何が幸いするかわからないものである。

シーラカンスの展示や遊泳シーンのビデオにはちょっとくぎ付けになった!
そしてチンアナゴの愛嬌ある動きに大いに癒された。

余談だが、私のハンドルネームの「マンボウ」は、泳ぎがへたくそで、ちょっとした波にすぐ流されるくせに「何をされてもピロピロと小刻みにヒレを動かして楽しそうにしている」ところに惚れたからである。
「世渡りがヘタそうなのに楽しそう」というところにどこか共感したのかもしれない。

チンアナゴも臆病なくせに楽しく生きていそうなので、次のハンドルネームの候補にしておこう。

ダイオウグソクムシ・・・。
5年間も餌をとらなかった記録があるそうな。

究極のダイエッターがうらやましい^^;
ハンドルネームをダイオウグソクムシに変えたら痩せることもできるかも知れない。

パロディ展示として「みたらしダンゴムシ」なるスイーツが展示されていた。

みたらしダンゴムシって(笑)
展示品であって注文ができるものでは無いが、こういうのが売られていたら・・・。
面白いけどやっぱり注文はしないかな?

ましてや退院して最初の食事をこれにする気にはならないだろう。

さて、美味しいものを食べに行こう!

(続く)