らーめんとめ治(TOMEJI)中華そば by大森俊治
『料理に大事なのは「愛情」』なんてことを言ったりしますよね^^
新婚の奥様が「隠し味は"愛"よ♥」なんて言っているのを聞くと照れるようなうらやましいような(笑)
愛情が隠し味なんて、半分冗談のように聞こえるが・・・。
実はそれも一つの「コンセプト」なのではないかと思う。
愛する旦那さんに美味しいものを食べてもらいたいというコンセプト。
そのコンセプトに基づいた料理や味づくり・・・。
それが「愛情」と表現されているだけの気がする。
コンセプトは大事だ!
そして、誰に喜んでもらいたいかという思いもとても大切だと思う。
さて、HBCカーナビラジオ午後一番でも毎日美声と共にお店の魅力を伝えてきた大森俊治氏。
彼のラーメン好きはあまりに有名だ。
その大森さんがラーメン店を開業した。
そしてそのコンセプトの一つが
「父に美味しい醤油ラーメンを食べさせてあげたい」
というものだ。
そのフレーズにちょっと震えた。
また彼はこうも告げていた。
「新しさとノスタルジックの二面性のあるラーメンを作りたい」
と。
お店の名前は
らーめんとめ治(TOMEJI)
とめ治は御祖父様の名前をいただいたらしい。
TOMEJIをアルファベットと併記しているところにもこだわりを感じる。
さて、そのラーメン!
大森さんのラーメン好きは良く知っているし、彼の味の評価も間違いないことを良く知っている。
「とはいえ、食べるのと作るのはまた別だしなぁ・・・。」
実はちょっとだけ不安に思っていたのも事実。
と・こ・ろ・が!!
これがまた実に美味しい!
大森さんの言っていた
「新しさとノスタルジックの二面性のあるラーメンを作りたい」
が良く伝わってくる一杯に仕上がっている。
ほんのり自然な甘みを感じるスープは美味しいだけじゃなく「どこか懐かしさを感じる」ものに仕上がっている。
お麩や三色ナルトも札幌ノスタルジックスタイルを髣髴とさせているね^^
そして合わせる麺。
ここでこの麺を持ってくるか!という最初に驚きを感じた平打ち麺。
これが新しくて斬新な印象を与えてくれるものの、思った以上に相性が抜群。
なるほど!
ノスタルジックと新しさの融合が実に上手く調和している。
岩海苔のアクセントもこれまたイイ!
ラーメンが大好きで、人間が大好きな大森さん。
「父に美味しい醤油ラーメンを食べさせてあげたい」
という思いで作ったラーメンは美味しいだけじゃなく、彼らしくて優しくどこかホッとするラーメンになっていた。
ラジオや音楽を通じて「人に喜んでもらいたい・人を喜ばせたい」という生き方を貫いてきた大森さん。
ラーメンにもその思いがしっかり込められているように感じた。
この一杯にはお父様は間違いなく喜んでくれたことと思うが、これから先多くの人を喜ばせてくれることと思う。
お店の造りも「人が好き」な彼らしいぬくもりのある造作になっていた。
やや蛇足だけど・・・。
この店の造りは閉店後や休日にここに仲間が集まってワイワイやっている姿まで想像出来ちゃいます(笑)
「いらっしゃいませ~!」の美声がラジオの電波を通してではなくリアルに響き渡るお店。
ラーメンが好きで人が好きな彼らしいステキなお店。
また楽しみなお店が一つ増えました^^
DATA
らーめんとめ治(TOMEJI)
札幌市北区北18条西4丁目 北18条ハイツ
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父の顔
思い浮かべて
味づくり
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