麺鍾馗(めんしょうき)~京都セアブラノ神店主の札幌での挑戦~
森羅万象に神を感じるという考え方から日本では古来から「八百万神(やおよろずのかみ)」なんて言葉がありますよね。
色んなものに神様が宿っているという考え方!
モノを大切にするとかモノを敬うという気持ちも込められているんだと思う。
神様はいたるところにいて、米一粒にだって神様はいる。
いや、いるどころか「お米には七人の神様が宿る」って事らしいじゃない!
米一粒に七人って・・・。
お米一俵だったらどんだけ神様がいるんだよって話だよね。
でも時代が時代だから神様も「密」な状態に苦言を呈しているかも^^;
色んなものに神様が宿っているんだもの!
そりゃ背脂にだって神様が宿るってなもんですよ!
セアブラノ神!!
なんの話と思うかも知れませんね^^;
実は京都には超人気ラーメン店「セアブラノ神」というお店があり、そのお店を立ち上げた店主さんが札幌に移住して新たにラーメン店を立ち上げちゃったというお話!
札幌に神降臨!!
驚きだよね!^^
2022年1月にオープンしたお店の名は「麺鍾馗(めんしょうき)」
オープン前から話題になっていて、オープン直後から大人気店になったお店。
提供しているラーメンは新潟は燕三条のご当地ラーメン「背脂煮干しラーメン」!
京都出身の店主が、新潟の味にほれ込んで京都でお店を出し、札幌に移住してお店をオープン・・・。
一粒のお米に七人の神様じゃないけど、一つのお店に色々な地域色が入っている感じかな^^
さて、そのラーメンであるが・・・。
さすが「神」の作るラーメンである。
本来は煮干しも背脂もどちらかと言えば「パンチの強い」食材。
ところがパンチを強くするためにその素材を使っているというよりは、その素材の本当の美味しさを引き出しているという印象。
背脂は甘くて旨味たっぷりなのにしつこくない。
煮干しは香りも旨味もしっかりしているのにエグミや雑味が極力抑えられている。
どちらも良く知っている食材なのに「こういう味の引き出し方もあるんだ」と感じたと書くとちょっと大げさかな?
それぐらい想像していたよりスッキリ美味しいスープだった。
アクセントのタマネギや海苔の風味も抜群にあっている。
そしてもう一つ秀逸だったのがこの麺。
京都の有名製麺所麺屋棣鄂の平打ち麺。
北海道産小麦を使用しているらしい。
これが食感も味も抜群にイイ!
低温調理で仕上げられたしっとりチャーシューも肉の美味しさが閉じ込められていて抜かりが無い。
トッピングにチョイスした味玉。
ファフィ卵という栄養価も高い卵を使用しているらしく、この赤みがかかった黄色い黄身の色が美しい!
「キミの美しさに一目ぼれしました!!」
あやうくプロポーズするところだったわ。
味変の卓上調味料。
黒七味やらりんご酢やら・・・。
これまたそそられるのだが、そのまんまの味が最高に美味しくて、中々卓上調味料で味変する気にならない。
とはいえせっかくなのでレンゲにちょいがけして色々と試してみました!
黒七味とりんご酢の組み合わせ。。。。
これ煮干しの風味とすんごく合う!
2杯目はこれをかけて食べようか・・・と本気で悩んだけど、今日はツレの彼女不在で一杯でやめることにした^^;
オープン前もオープン直後も話題のお店。
営業の落ち着いた今も当然混雑しているけど、やっぱり並んででも食べたい。
そもそも「鍾馗」は鍾馗様という中国に伝わる道教系の神様。
日本では、疱瘡除けや学業成就に効があるとされ、端午の節句に絵や人形を奉納したりしてますよね。
中国の神様に、セアブラの神様、煮干しの神、麺の神、チャーシューの神、トッピングの神・・・。
もうね、ドンブリの中で神様がちょっとしたパーティ状態でした^^
DATA
麺鍾馗(メンショウキ)
北海道東区北26条東1丁目2−25 ノース26
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