テセウスの船的考察~雨、燦燦(雨は、やさしく3号店)~
「雨は、やさしく」と言えば、言わずと知れた札幌の人気有名ラーメン店。
最初にオープンした際の店舗は上が住居となっており、その方とのお約束とかで動物系スープが焚けないという制約があったらしい。
店主さんはそれを逆に自分に課したテーマとして捉えたようで、
「動物系スープを使わずに美味しいラーメンを作る!」
と決意したところからスープ作りは始まった。
動物系スープを使わないという制限。
その中で生みだされた煮干しや昆布・椎茸などの水出汁技法による極上スープを作り上げたこと・・・
ノーアニマルスープにプラス動物系素材として、「レバーペースト」を作り上げたこと・・・。
ここからが「雨やさ伝説が始まった」と言っても良いぐらいじゃないでしょうか。
私の中に「雨やさ=ノーアニマル・炊かないスープ・レバーペースト」というイメージができた。
ある意味それらが「雨は、やさしくのアイデンティティ」なんじゃないかと。
じゃあ、その雨は、やさしくが
・場所を変え
・動物系スープをがっつり炊き
・店名を変えたら
・レバーペーストじゃなく海老ペーストに変えたら
それはもはや雨やさと言えるのだろうか?
今日はそんな哲学的なテーマについて考えてみたいと思います。
なーんちゃって(笑)^^
ウソです。
「雨、燦燦」という「雨は、やさしく」の3号店のお話です。
そもそも、別ブランドだから^^;
先週から始まったTBS日曜劇場「テセウスの船」の冒頭でも紹介される哲学的なテーマ。
タイトルの「テセウスの船」とは、ギリシャ神話がモチーフとなったパラドックス(逆説)のこと。 英雄・テセウスの船を後世に残すために朽ちた部品が全て新品に交換されることで、“この船は、同じ船と言えるのか?”という矛盾を問題提起するエピソードである。
(TBSテセウスの船公式HPより)
過去を変えても、未来の家族は同じと言えるのかという難しい課題がテーマのドラマ。
このドラマがめっちゃ面白い。
週刊漫画誌で読んでいたんだけど、ドラマはドラマでまた迫力あるシーンがたまらない。
そもそそも「雨は、やさしく」と「雨、燦燦」は全く別な船なんだから、テセウスの船の哲学的なテーマと全然関係なさそうに思うかも知れないが・・・。
実は雨は、やさしくの「東元卓哉店主」とテセウスの船の原作者「東元俊哉氏」は一卵性双生児のご兄弟なんです!!(*o*)
ご兄弟揃って違うステージでのご活躍・・・すごいですね^^
ドラマのワクワクした展開にも目が離せないけど・・・。
雨やさ各店のワクワクさせてくれる味づくりにも目が離せない。
冒頭に書いた通り、1号店では動物系スープが炊けず、
「動物系スープを使わずに美味しいラーメンを作る!」
という課題を自らに課して、結果超人気店になった。
2号店である「雨は、やさしくNo,2」ではその封印を解いて「がっつり鶏白湯」スープにホタテペーストという組み合わせで世間をあっと言わせた。
そのコンセプトにもびっくりしたが食べてその美味しさにもっとびっくりしたね^^
そして満を持しても3号店のオープン。
店名は「雨、燦燦」
3号店だからサンサンなのかと思うが、「雨」という共通キーワードに実にしっくりくる名前だね!
で、この雨、燦燦のテーマは「豚骨」スープ。
そのベースに、一つは「アメリケーヌソース」を合わせた海老カニ風味満載の一杯。
もう一つは「煮干しソース」を合わせた豚骨と煮干しのハーモニーが楽しめる一杯。
どちらもびっくりするほど美味しいよね(*o*)
特にアメリケーヌソースの海老豚骨は、ペーストを溶かずに豚骨ベースのスープの美味しさにびっくり、ペーストを溶いてがらりと変わる表情とその美味しさに二度びっくりでした。
あと、海老チャーハンもメチャ旨でした^^
パラパラのチャーハンは一粒一粒にしっかり海老の風味がしみ込んでいる。
海老出汁でご飯を炊いているんですって^^
「テセウスの船」という漫画を最初に読んだ時に「え?こう来たか!」という驚きがあった。
そして読み終えた後の感動。
心をわしづかみにされたね。
そして「雨は、やさしく」「雨はやさしくNo,2」「雨燦燦」。
新しいブランドを出すたびに「え?こう来たか!」という驚きがあった。
そしてどのお店のどのメニューも食べた時の感動。
やっぱり心をわしづかみにされたね。
双子のご兄弟で一人は「漫画(あるいは原作)」というステージ、もう一人は「ラーメン」というステージ。
表現する場は違えども、人々を「ワクワクさせる」「感動させる」という事では同じものがある気がする。
今日は日曜日。
テセウスの船のドラマ・・・早く続きが見たい!
早く夜にならないかなぁ(笑)
DATA
雨、燦燦
札幌市東区北23条東20-2-13
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