北海道胆振東部地震
北海道大震災 その01 ~突然の揺れ~
聞いたことのない「地鳴り」の音で目が覚めた。 部屋の中が揺れているが揺れはそれほど大きくはない。 だが、不気味な音はこれから大きく揺れる事を予感させるには十分だ ...
北海道大震災 その02 ~街灯が消えている~
ベランダから外に出て見ると、チラホラと明かりが見えてほっとした。 (あー、この建物だけの停電かもな) と思ったのだ。 すぐにその甘い考えは吹き飛ぶ。 いつも見え ...
北海道大震災 その03 ~暗闇の中両親宅へ~
拙宅から徒歩数分のところに住む両親。 そのわずか数分の距離が今日はやけに遠く感じる。 懐中電灯で足元を照らしながら、まるで田舎の砂利道を歩くような足取りで歩んで ...
北海道大震災 その04 ~深い夜の闇~
夜の闇はこんなにも深かったのか・・・。 都会に住んでいると忘れがちだが、改めて夜の暗さを実感した。 頼りない蝋燭の炎だけを頼りに身を寄せ合う。 だが、一方で家族 ...
北海道大震災 その05 ~青い空と暗い信号~
日の出の時刻が近づきようやく辺りが明るくなってきた。 それだけで、気持ちも随分と楽になってきた。 そこで、実家近くの自分のマンションに食材を取りに行くことにした ...
北海道大震災 その06 ~震災の中で囲む食卓~
情報収集の主なものはラジオとネットだった。 ラジオを流しながら、Twitterなどで情報を集める。 そんな中、学生時代の同級生から流れてくるグループLINEの情 ...
北海道大震災 その07 ~都市機能麻痺と葛藤~
朝食を終えて、ロウソクもそろそろ不要になったころ、姉が思い出したようにランプを持ってきた。 そういえば姉は中学生頃からランプ集めが趣味で、大人になるころには飾り ...
北海道大震災 その08 ~震災時に見た日常風景~
こういう時は「いつもと変わらない出来事」が安心するものだという事を実感した。 皆で囲む食卓、iPadから流れるニュース動画などでその事を感じたが、以下の出来事に ...
北海道大震災 その09 ~北海道人気質について~
ちょっと話を横道にそらすが、母の話と北海道民気質について書こうかな。 私の母は昔は免許を持っていなかった。 あまり運動神経の良い方でもないし、恐らく一生免許を持 ...
北海道大震災 その10 ~電気の復旧~
地震以降消防車や救急車のサイレンはひっきりなしに鳴っていた。 そんな中、一つのサイレンが近づいてくる。 消防車は自宅のすぐ目の前で止まった。 固唾を飲んで見守っ ...
北海道大震災 その11 ~震災後の会社や店舗~
電気が復旧して実家で晩御飯をご馳走になった後、自分のマンションに戻った。 もちろんエレベータは動いていないので、非常階段を上ってだ。 恐る恐るブレーカーを戻すと ...
北海道大震災 その12 最終章~元気です!北海道~
地震のあった日から二日後の土曜日。 電気の復旧もだいぶ進んだこともあり、ガソリンスタンドの渋滞も随分緩和された。 幸いにも30分弱の待ちで「上限3,000円」な ...
北海道胆振(いぶり)東部地震から一年 ~何を学び何を忘れたのか~
苫小牧から八戸に向かう船の中。 何度も乗船したことがある深夜発~早朝着の深夜のフェリーだ。 昔から船は好きでエンジン音もいつも通り心地よく感じた。 この日も寝る ...