北海道大震災 その04 ~深い夜の闇~

夜の闇はこんなにも深かったのか・・・。

都会に住んでいると忘れがちだが、改めて夜の暗さを実感した。
頼りない蝋燭の炎だけを頼りに身を寄せ合う。

だが、一方で家族が集結して一つの部屋にいることの心強さも感じていた。

改めて冷静になったところで皆で今後の事について話をする。
まずはライフラインの確認。

携帯は問題なく使える。
電気が来ていないので充電はできない。
ただし、車にUSBポートがあるのでそこで充電ができることは確認できた。

ガソリンは2台の車のどちらも半分程度のガソリンが残っている。

ガス・水道は無事。
ガスはプロパンガスのため、しばらくは使えるだろうとの予測を立てたが、水道はいつ断水や濁り水が発生するかわからない。
ということで、風呂や大鍋、ペットボトルなどありとあらゆる容器に水を確保することにした。

食料の確認。
米は大量にある、乾麺やパスタの類もかなり多くある。
冷蔵庫の食材は逆に多すぎて、傷みの早そうなものから使用することにする。
冷凍庫はいずれにダメになるにしてもすぐには腐らないだろうとのことで様子を見ながら使用することにした。

流れてくるラジオからの情報に耳を傾けながらひとつひとつ話をしていると、不安な気持ちもわずかずつだが解消されてきた。
それでもやはり夜の闇は怖い。

この日の日の出はAM5:09らしい。
明るくなるのが待ち遠しかった。

(続く)

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