北海道大震災 その05

2018年9月10日

日の出の時刻が近づきようやく辺りが明るくなってきた。

それだけで、気持ちも随分と楽になってきた。

そこで、実家近くの自分のマンションに食材を取りに行くことにした。
家の塀は一か所だけ鉄枠が壊れているところがあったが概ね無事だった。

通りに出るも、信号は消えている。
このような惨事の中、抜けるような青い秋空がなぜか皮肉に思えた。

コンビニは当然閉まっているのだが、それでも多くの人が店前までやって来る。
明らかに落胆の表情を浮かべながら立ち去っていくのがわかる。

私の部屋は8階建てマンションの8階。
憂鬱な気持ちに拍車がかかるが仕方ない。

懐中電灯の光ではわからなかったので、明るくなって改めて部屋の様子を探る。
台所の調味料棚から塩と片栗粉が落ちていて冷蔵庫の前が真っ白になっていた。

(あーあ・・・掃除機をかけよう・・・)

そう思った直後に掃除機が使えないことを思い出し独りで苦笑する。

その他は風呂場のシャンプーや洗面所の棚からものが落ちている程度で済んだのは幸いと言えるだろう。

冷蔵庫から前日の残りのご飯、鶏肉、野菜類などをかき集めて袋に詰める。
この先数日間を実家で過ごすことになる覚悟で簡単な着替えや常備薬他日用品も一緒に持っていく。

地震が起きた直後からSNSを中心にスタッフのみんなと連絡を取る。
本社スタッフ・店舗スタッフともに早い段階で皆の無事の確認が取れほっとする。
これだけの規模の揺れだから、怪我人などがいるのではないかと思ったが、大きな怪我などが無かったのは不幸中の幸いだ。

また、震災直後から沢山の方から安否を気遣うメールをいただき随分と勇気づけられた。
中には久しくお会いしていない方からのメールもあり、勝手に縁遠く思っていた自分が恥ずかしくなった。
そして、そのどれもが「何か力になれることがあれば言って欲しい」という言葉が添えられていた。

「モノ」より「その一言」にどれだけ力をいただいたことか。

(みんなの身体さえ元気ならいくらでもイチから前に進める。リスタート、ウエルカム!!)

そんな風に思えたのは、会社の仲間達が無事だったことと、多くの方からのメッセージが後押ししてくれたからだと思う。
この場を借りてメッセージをくれた皆さんにはお礼を言いたい。

元気をくれてありがとう!!

(続く)