2020年の良き思い出~両親と父の故郷十勝へワラビ採り~

2020年も本日でおしまい・・・。
2月以降は本当にコロナの話題ばかり。

辛い話やしんどかった話は枚挙に暇が無いが、もう暗い話はお腹いっぱい。

ということで、最終日ぐらいは「今年の楽しかった出来事」を思い出しながら過ごしております。

5月で満90歳を迎えた父。
足腰は弱ったものの、おかげさまでまだまだ元気。
毎晩少しだけ赤玉パンチで晩酌を飲むのが毎日の楽しみの様子。

十勝平野の奥地「螺運部(らうんべ)」という町で生まれた父、その後「勇足(ゆうたり)」という町で幼少期~青年時代を過ごしたらしい。
開墾と農業で苦労をした祖父母は「農家にだけはさせたくない」との思いがあったようだが、裕福ではない家庭ながら父を大学まで進学させ、その大学では「農業化学」という分野を専攻したという父。
大学では化学肥料などの研究をしていたのは祖父母に対する恩返しの気持ちもあったのだと思う。


(10年ほど前までは両親揃って毎年ワラビとフキを採りに出かけていた。当時の写真より)

その後、教育の道に進み教壇に立ち農業とは無縁とはなったが、小さな庭で野菜や花を育てたり、山菜を採りに行ったりと「植物」が大好きなのである。

姉も私も山菜採りが大好きなのは恐らく父の遺伝子を色濃く受け継いでいるからなのであろう。

毎年恒例のように生まれ故郷の十勝平野まで出かけ、山菜を採っていた両親。
10年ほど前までは両親揃って「採って」いたのだが、数年前からはもっぱらナビゲーターだけで助手席に座ったまま。
収穫は母にまかせっきりという数年だった。

そして、そんな母も足腰の弱った父を気遣ってかここ数年は十勝まで遠出することはなくなっていた。

そんな時ぽつりと母が言った。
「あんたたち(姉と私)にワラビの場所を教えてあげたい。おじいちゃん(父)もいつまでナビゲーターができるかわからないから場所が分からなくなるかも知れない」
と・・・。

それならば!ということで、両親と姉と私の4人で帯広方面までワラビ採りに行くことになった。

道中、見え始めた日高山脈の山々や広大な畑を見るたびに父が元気になってくるのが伝わってくる。
時折思い出したように幼少期の話を聞くのも楽しかった。

途中のサービスエリアで
「十勝が近づくとどんどん元気になってくるのがわかるわ」
と言った母の言葉通り、久しぶりに生き生きとした父の姿を見たように思う。

そんな父のはしゃぐ姿になんだかこっちまで元気になってくる。

さて、そのワラビであるが、札幌近郊では少しでも人が入らないような雑木林の中などを探すことが多いのだが、現地で車の中から
「あの雑木林あたりにありそうじゃない?」
と私が告げると母は
「そんな日の当たらないところは細くてダメだぁ」
と。。。

さすがに十勝!
母の言葉通り札幌近郊ではありえないような道路わきにポイントが点在している。
それどころか太くて良型のものがびっしりと文字通り「密」な状態で生えているところもあった。

「ワラビぐらい十勝まで行かなくても札幌近郊で採れるだろうに・・・」
と思っていたのだったが、やはり桁違いの育成状況に驚くばかり。

車を停めて数歩で良型のものがいくらでも採れる。
これは楽しいね(笑)^^

その後も良い青ブキも沢山採ることができ、ほんの数時間で実家で食べる一年分の収穫をすることができた。

ワラビや蕗も大収穫だったが・・・。

やはり何よりの収穫はこうやって日帰りながら家族で出かけられたこと、両親の喜ぶ顔が見れたことだと思う。

保険屋さんの理屈によると「年を取ると時間は安くなる」と聞いたことがある。
でもそれはあくまで保険屋さんの理屈であって、年を取ると一日一日の時間がとても大切で貴重なものになると思う。

それは本人だけじゃなく、一緒に過ごす家族にとっても同じことだという事を今さらながら実感した日でもあった。

コロナ禍で自由に出かけれられない時代ではあるが、父に故郷の十勝平野の景色を見せてあげることができ、良い一日を過ごすことができたと思っている。
今度また来れる日があるかどうかわからないが、思い切って今年足を運んで良かったと思っている。

辛い日々、辛抱の日々はまだまだ続くかも知れない。
でも、「全部が全部辛い一年ではなかったよな・・・。楽しいこともあったよなぁ」

そんな事を思い出しながら2020年の大晦日を過ごすのでした!

「今日の一言」
  大晦日
   楽しき思いを
    反芻す