濃厚鯛だしラーメン@ノボリザカ

私が車の免許を取得したのは弱冠20歳の時。

正直言えばさしたる苦労もなく1か月弱で取得したと記憶している。

免許を持っている人ならわかると思うが「坂道発進」なる課題がある。
私は得意な項目の一つだったが、苦手な人はこれが中々高いハードルらしい。

ちなみに私は口笛を吹きながらスイスイ坂道発進ができていたと思う。

 

・・・いや、ホントに口笛を吹きながら教習を受けていたら、絶対に落されていたと思うけどね(-_-;

一方、私の母は40代の前半で必要に迫られ免許を取得した。

半年間は何度落ちても補講料は無料というコースだったらしいが、途中一か月ほどの挫折期間(引きこもり期間?笑)を経て、それこそ半年間まるまる使って免許を取得したらしい。

中でも苦手だったのが先に書いた「坂道発進」だったそう。

アクセルをふかし、クラッチを半クラッチにして、サイドブレーキを戻す。

この一連の作業を「同時に」行うのが難しいと言っていた。

エンストしてからよっこらしょとサイドブレーキをはずしてみたり、ブオォォーーンと轟音を立ててクラッチを切ったままで車が後ろに下がり、慌てて横の教官に補助ブレーキを踏まれてみたり・・・。

 

口笛どころか、口から出るのはため息ばかりと言っていた(^^;

その時に母が良く言っていたのが
「若い人にはかなわない。すぐに動作を覚えられるのがうらやましい。」
というようなフレーズだった。

・・・母よ、その時はなんだか納得したが、そうは言ってもまだ40歳だったんだから、若さよりもあなたの運動神経の問題だったのではなかろうか?(-_-)

さて、坂道発進の話ではなく、ましてや運転免許証の話でもなく・・・。
「ノボリザカ」と「若き店主」のおはなし。

  

西区山の手に4月29日オープンしたばかりの新店。

その名も「ラーメン ノボリザカ」

店名が示す通り上り坂の途中にお店があるのだ。
店主さんはまだ23歳の若さというから驚きだ!

ラーメンは、白湯の「濃厚鯛だしラーメン」、清湯の「鯛だしラーメン」、それと「中華そば」の三本柱のメニュー構成。

この日はイチオシらしい「濃厚鯛だしラーメン」をいただきました。

鶏の旨みに負けない鯛の強い風味。

タレには広島県産カキや干しエビ、椎茸、鰹節などを使用しているとのことで、ものすごく旨みに厚みがある。

これはびっくり!(*o*)

「新店だしぃ」「店主さんはまだ若い方だしぃ」とあまり期待はしていなかった分、その「鯛だしぃ」・・・いや鯛出汁の強いうまさに驚くばかり!

熟練の店主がその経験で美味しいラーメンを作るのは良くあること。
でもだからと言ってその逆の意味は「若い店主だから美味しいラーメンを作れない」ということではない。

若い店主が革命的に美味しいラーメンを作るケースはラーメンの世界では珍しくない。

・・・って、札幌のラーメン好きなら、まるはBEYONDという人気店で、20代の若き店主がそれを示してくれているからそんなことは知っているか(^^;


↑まるはBEYOND。札幌を代表する若き店主が営む人気店。

レモンが乗っているのも珍しいね。

ドンブリ全体の味に影響を与えるような効果はなかったが、レモンをかじってスープをすすると確かに柑橘系の香りとこのスープの相性が良い。
十分な効果こそ出ていないのが惜しいが、狙っている方向性はばっちりなんだと思う。

首都圏を中心に鮮魚系がブームの一つになっている。
魚の強い風味はともすれば生臭みが広がってしまう。
扱いの難しいジャンルなのは間違いない。

他の味も食べてみないと何とも言えないけど・・・少なくとも、この一杯からは丁寧な仕事が伝わって来た。

「坂道発進」・・・順調な滑り出しという感じでしょうか(^o^)
これは期待の新星と言っていいんじゃないかな?

DATA
ラーメン ノボリザカ
札幌市西区山の手2条11丁目1-10 山の手ビル 1F

「今日の一言」
  春登山
   頂上だけ見て
    のぼる坂

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