ワンタン入り支那そば@支那そば がんどう

つい先日の4月20日にオープンしたばかりの「支那そば がんどう」に行ってきました。

支那そばを名乗る店は札幌では少ないよね。

現存するお店では「支那そばマルキン」ぐらいかな?

以前はラーメンの鬼の故佐野実氏の「支那そばや」関連店が狸小路にあったのですが、残念ながら閉店してしまいましたよね。
(他にありましたっけ?)

支那そばは簡単に言えばラーメンの別な呼び名なのですが、地域や時代によって使われ方が違うので・・・長くなるから割愛(^^;

味も明確な定義は無いですが「昔風のシンプルなあっさり系ラーメン。鶏ガラベースが多い」というのが「私個人の」ポジショニング。

東京在住時はいわゆる「ノスタルジックスタイルラーメン」でその名称を使う事が多かったし、私自身もその系統を求めて食べ歩いたりもしたものです。

“懐かしい味わいを求めて"というお客さんも多かったんじゃないでしょうかね。

ですが!!!

ここ札幌ではちょっと意味合いが違ってきちゃう。

札幌では昔も「支那そば」という名称が使われていなかったので、正直ピンと来ない人が多いはず。

札幌ではオールドスタイルのラーメンを「昔風」とか「なつかしラーメン」なんて呼んだりすることが多いもんね。

札幌の傾向として「昔風ラーメン」を提供しているお店は、炒め野菜(もやし)の有無で区別しているところが多く、味噌ラーメン発祥で有名な「味の三平」スタイル確立以前の昭和30年代以前のタイプをイメージして提供しているところが多いと思う。

ということで、支那そばという名称は東京では「=なつかしさ」があっても、札幌では「=新鮮な響き」という事になるかも知れないね。

おっと!!うんちくはどうでもいいか(^^;
肝心の味!!

これがまたとっても美味しい!
オープン直後とは思えないほど完成度が高い。

鶏ガラの旨味は良く出ているが、それだけじゃない。
魚介の旨味などをバランスよく合わせて、あっさりだけど奥行きのある味わいに仕上がっている。

どちらかと言えば鶏を突出させるのではなくバランスで食べさせるタイプかな。
毎日食べても飽きないタイプでしょうね(^^)

あわせる麺はこれまた思い切った仕様(?)の麺。

かなり薄く仕上げられた平打ち麺。
柔らかめに茹で上げられ、滑らかな舌触り。

適切な表現が見当たらないけど、稲庭うどんの良い点を取り入れたようなタイプ。
これも個人的には大好き(^o^)

ワンタンは皮の柔らかさも好みです(^^)

中の具の味付けはややしっかり目タイプで、アクセントの生姜も香りおいしい!
これは単品でも提供されているので、おつまみにもいいかもしんないね(^^)

店主さんは相当ラーメンが好きで研究熱心なタイプと見た!
かなりの研究をされている印象。

完成度の高い「支那そば」なのは間違いない。
個人的にはかなり好き(^^)/

札幌ラーメンスタイルとは真逆を行く、あっさりしたスープに柔らかくてどこか頼りなさげな麺・・・。

正直に個人の感想を書くと、これは、一昔…いや、二昔前の札幌なら多分受け入れられなかっただろうね。
でも、今のバラエティ豊かで色んな味わいのある札幌だったらきっと受け入れられる気がする。
いや、受け入れられて欲しいという願いももちろん強いけど(^^;


【↑白石の特一竜のなつかしラーメン】

オールドスタイルのラーメンと言えば、豚清湯にラードが浮かび黄色い縮れ麺でもやしの乗っていないラーメンをイメージする札幌ラーメンオールドファンが多いと思う。
でも、初めて食べるここのラーメンにも「どこか懐かしい」という印象を持ってくれそうな気もする。

もしかするとエリア的には浸透するまで時間がかかるのかも知れないけど、楽しみなお店です。

まだ提供されていなかったけど、つけ麺の登場も楽しみ!(^^)

DATA
支那そば がんどう(閉店)
北海道札幌市白石区本郷通7丁目6-22

「今日の一言」
  鶏香る
   温故知新が
    染みわたる

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