北海道大震災 その01 ~突然の揺れ~

聞いたことのない「地鳴り」の音で目が覚めた。

部屋の中が揺れているが揺れはそれほど大きくはない。

だが、不気味な音はこれから大きく揺れる事を予感させるには十分だった。

(来るっ!)

とっさにそう思い身構えたとたんに大きな大きな揺れが襲って来た。

長い揺れだが東日本大震災程ではない。

時計を見ると午前3時を過ぎたあたりだった。

揺れが収まり、すぐに枕元のテレビのリモコンのスイッチを押す。

反応がない。

揺れでコンセントが抜けたのかと思った。

というのも、リビングにはほんのりとした明かりが灯っておりいつも通りPCのスクリーンセーバーが動いていると思ったため、停電という考えには至らなかったのだ。

ベッドから起き上がると異変に気付いた。

ほんのりと光っていたのは携帯の明かりでありその画面には「緊急地震速報」のアラートが表示されていた。

そしてそれ以外の電気的な明かりの一切が消えていた。

インターホンのグリーンのランプ、テレビやオーディオのスタンバイランプ、電灯のスイッチの位置を示す明かり…

スマホの青白い光だけが不気味に光っている。

(続く)