北海道大震災 その11

2018年9月18日

電気が復旧して実家で晩御飯をご馳走になった後、自分のマンションに戻った。
もちろんエレベータは動いていないので、非常階段を上ってだ。

恐る恐るブレーカーを戻すと、部屋のあちこちが生き返っていく。
いくつかの電子機器は再設定が必要だったが、とりあえず問題なく全ての機器が作動してくれた。

夜は早めに布団に入ったが、昨夜の地鳴りと揺れが耳に残っているせいか眠りは浅い。

何度か目が覚めたが、それでも小さく灯るテレビのスタンバイランプなどの電子機器の明りを見るだけで安心した。

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翌朝車で会社とお店に向かうも、信号は7割程度の復旧だった。
計画的に小さな交差点の信号を止めているようだったが、時に大きな交差点でも信号がストップしており、運転は怖かった。

途中いくつか開いているガソリンスタンドを見かけたが、どこも大渋滞。
ガソリン残量が不安だが、今はここに並ぶ余裕はない。
会社に到着するまでまだ時間がかかりそうだったので、ビルの管理人さんに電話連絡をしたところ
「今朝早くに電気が復旧した」
との報告。
良かった。

早速会社の仲間に連絡する。
自宅が通電していないメンバーや事務作業のあるメンバーなどが出社するとのことで、後程合流することに。

事務所に行く前に先に店舗に立ち寄り今一度現状の共有と今後の打ち合わせ。
関連店含め各店舗の被害状況や食材の状況、本日以降の仕入れの可能性、復旧の見込みetc.

正直心が折れそうになる報告もあるが、そんな事は言っていられない。

結論として、すすきのの店舗(直伝屋)では翌日用のスープを仕込み、翌日は揃う食材だけで営業するのが精一杯という事になった。
それに向けて全力を注ぐことになったが、実は来てくれた二名の家はいまだ電気が来ていないらしい。
申し訳ない気持ちになる。

そんな中
「こんな時こそメシ食って前向きにやりましょう!」
という店長の言葉に逆に励まされる。

作ってくれた賄いチャーハンが大いに力をくれた。

店を後にして事務所に到着すると2名の社員が思いのほかの笑顔で出迎えてくれた。
暗い顔を想像していただけに、その笑顔にほっとする。

社内のファイルサーバや各自のマシンにダメージも無かったのも幸いだった。

午前10時になるころ、ヤマダ電機へと皆で買い出しに向かった。
私は電池が欲しかったし、可能なら食料も補充したいと思ったからだ。

棚にはまだカップ麺やお菓子など、それなりに残っていた。
ただし、お菓子やカップ麺などは一人3個までの購入制限がつけられていた。

レジに行列はできたものの、会社に来る途中で見かけたスーパーの開店前の行列に比べると大したことはない。

その後近くのコンビニを覗いてみると、案の定棚は空っぽ。
この状態はこの後数日続くことになる。

まだ、開いているスーパーが少ない中、生協は通常営業をしているとの情報が入った。

仕事帰りに立ち寄ってみるも、やはり空の棚が多い。
特に肉やカップ麺のコーナーはぺんぺん草も生えていない状態だった。
お店の足りない食材は探すまでもなく無理な状態だった。

出がけにマンションの管理会社の方と話をする機会があった。
その際にエレベータの復旧見込みに関しても聞いてみた。
「この地震で管理物件の200棟程エレベーターがストップしている。5番目かも知れないし200番目かも知れないので・・・・いつになるか全くわからない。申し訳ありません。」
と恐縮してた。

もちろん管理会社に何一つ非は無いわけで、恐縮されるとこちらが困る。
「大変でしょうが頑張ってください!」
とエールを送るのが精一杯。

当分の間は階段の上り下りを覚悟していたのだが、ありがたいことに帰宅するとエレベータも復旧していた。
マンションの管理会社とエレベータ管理会社の迅速な対応に感謝。

晩御飯はパスタを茹で、レトルトのソースをかけていただく。

明るい部屋で温かいものを食べられる幸せ・・・。
今は十分だ。

(ただ、明日は食材探しに動き回る可能性もあるので、ガソリンだけは入れたいな・・・。)

そんな事を考えながらこの日は早めに床についた。

(続く)

資源エネルギー庁HPより「北海道のみなさまへの節電のお願い」より抜粋