5年前のとある出来事～その１ プロローグ～
ある大先輩が言っていた。
歳を取ると、考えていたことや出来事は文章に残しておかないと「なかったこと」になるよ！
どんどん忘れていく一方だから日記をつけるといいよ。
と・・・。
ということで、一部の身近な人以外にはあまり言っていなかった5年前のとある出来事を自分の記録の為にも書いておこうかなと思ったのだ。
—–
2016年、忙しい一年だった。
いや、正確に言えば「忙しくしていないと不安な一年だった」という方が正解か。
スケジュール表の空白が怖かった。
新しいチャレンジも色々とやってはいたが、やみくもに忙しそうにしているだけで空回りの方が多かったように思う。
今考えると「未来に対する不安をスケジュールを埋めることで紛らわせていた」だけかも知れない。
飲みに行けば仕事が気になり、ゴルフをしていても携帯の電波状態が気になっていた。
スケジュールだけは埋まっていても、結局はオンとオフの切り替えが全然できていない一年でもあった。
自分でもどこかで「これは良くないなぁ・・・」と思っていた。
そこで、2017年正月にはまとまった休みをとって温泉でのんびりすることを計画したのだ。
全力でオフの時間を作るぞっ！ってな気持ちがあったんだと思う。
ちょうどその頃は川崎のとあるショッピングモールへ期間限定出店をしていた時期だった。
正月明けのひと段落ついたタイミングで店長と打ち合わせを終えたら、その足で熱海の温泉でゆっくり休むという計画を立てたのだ。
正月の出足好調な報告を受けて、ほっと一安心した足で熱海へと向かう。
よし！全力で休んでやる！！
そう思いながら新幹線に乗ったのを覚えている。