5年前のとある出来事~その2 熱海で舌鼓~
新幹線で向かった先は熱海。
北国北海道の人間にしてみると1月とは思えない暖かな気候に驚いた。
数日前に雪かきをした時の筋肉痛が残る腕と腰。
風景と気温に頭だけじゃなく身体も少しびっくりしたような気がした。
夕方は早めに食事をいただいた。
海の幸が豊富な北海道から来ているのだから、新鮮な魚介にそれほど驚くことはないだろうと軽く考えていたが、出てきた魚料理はどれもこれもとても美味しかった。
鮮度だけの問題じゃなく、開放感から来る気持ちの問題もあったと思う。
そして、早い時間のお酒は仕事を忘れるには十分な時間に思えた。
(うん!リフレッシュしているぞ!オレ!)
などと酔った頭で思ったのを覚えている。
静かな温泉宿は湯もとても気持ち良かった。
部屋は2階にあり、フロントのある1階とは階段で行き来をした。
そこでちょっと気になったのが階段の踊り場になぜか置かれた丸椅子だ。
花瓶などを飾るためのものかとも一瞬思ったが、どう見ても「休憩用の椅子」だった。
ロビーにも立派なソファはあるし、もちろん部屋にも椅子はある。
わざわざ1階と2階の踊り場に休憩するための椅子なんて必要ないだろうに。
その場所に似つかわしくない、その椅子だけが妙に違和感を覚えた。
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