実家の庭の梅と梅ジャム
北海道では「桜」より「梅」の開花が遅いことが多い。
今年は4月27日に桜の開花宣言の出された札幌。
数日遅れて咲き始めた実家の梅は5月2日に満開を迎えた。
コロナウィルスの影響でステイホームの真っただ中。
庭の風景はいつもと同じ時期にいつもと変わらずに装いを変えてくれる。
日常が日常で無くなる中で
「そんなの知らないわよ」
とでも言うように毎年同じように花を咲かせ楽しませてくれる。
が!
花より団子の我が家では「開花」より「結実」に沸き立つのである。
「実がなりはじめた」
「今年は沢山なっている」
「色付いてきた」etc.
毎日のように食卓の話題に上る。
8月上旬、待ちに待った完熟シーズン!
オレンジ色に色付いた実を見ると毎年の事ながらやっぱりワクワクする。
完熟した梅は次々と自然に落ちてくるのだ。
拾ったそばからまた数時間もするとポロポロと落ちてくる。
最盛期には一日でバケツ2つぐらいになる。
何も全部の実が全く同じタイミングで完熟しなくてもいいのに・・・とも思うのだが、梅の実にしてみれば
「そんなの知らないわよ」
というところだろう。
一週間~10日ほどですべての実が完熟して落ちてくる。
そしてこの時期の母は大忙しだ。
完熟梅を使った梅ジャム作りに余念がない。
一つ一つ虫食い部分を全部よけて小さくカットしていく。
かなり気の遠くなる作業だ。
今年初めて「動画に残したいから撮影しといて」と気軽にカメラを預けたのだが・・・。
翌日回収したカメラのタイムスタンプは深夜の1時近くまで続いていた。
毎夜そんなに遅くまでジャムづくりをしていたとは知らなかった。
「そんなの知らないわよ」では済まされないね。
今更ながらありがたいやら申し訳ないやら・・・。
今年は少し早めの青梅も収穫し、梅漬けも作ったようだ。
左がシソあり、右がシソ無し。
この梅酢も色々な料理に使えて美味しい^^
毎年この時期に仕込んでくれた梅ジャムは、小分けにして冷凍しているので一年中食べられるのではあるが、やはり仕込みたてをいただくこの時期が「我が家の初夏の味」という感じがする。
余談ではあるが、5月上旬に誕生日を迎える父。
毎年梅の花と一緒に撮影するのが恒例となっているがその父も今年元気に卒寿を迎えた。
今年も例年と変わらない日常風景の一コマとして実家の梅の木は、花と実で楽しませてくれた。
「今日の一言」
特別な夏?
いつもと同じと
梅は言う
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