ラッキーピエロとベトナムラーメンの思い出(最終章:ラッピとシルクロード)

こちらの記事の続きです)

テレビで何気なく岐阜のご当地ラーメン「ベトコンラーメン」を見たことで、思い出した懐かしい函館のベトナムラーメン。

思いがけず4回にもわたって書くことになってしまったこのシリーズ。

さて、ここまで読んでいただいて、
「で、ベトナムラーメンとラッキーピエロとなんの関係があるの?」
と思った方も多いかも知れませんが・・・。

実はラッキーピエロ創業者の王一郎会長はシルクロードの創業者でもあるのです!

実はその事を知ったのは割と最近の出来事。
5~6年前かな?ラッキーピエロ人見店へ行ったときのことだ。

外の看板に「あんかけ焼きそば」の文字を発見した。
ふーん・・・あんかけ焼きそばなんてのを提供しているお店もあるんだ・・・。

その程度の感覚だった。

だが、お店の中のPOPを見た時にびっくりしたね!
思わず二度見してしまった!

シルクロードの人気メニューですと!!

シルクロードとラッキーピエロっていったいなんの関係があるの??
そこで改めて調べてみたら、先に書いた通りラッキーピエロの王一郎会長はシルクロードの経営者だったという事が分かったのだ。

王会長は21歳の頃にはすでにご自身で千葉で中華料理店を経営し、その後27歳で函館に移住されたらしい。
そして35歳の時にぶんぶく茶釜がオープンし、その後43歳でシルクロードを創業し同店でベトナムラーメンを提供していた。
その2年後にはラッキーピエロをオープンさせた。

そこまでは史実として記録にあるのだが、35歳~43歳までの間にどのようないきさつでベトナムラーメンをぶんぶく茶釜から伝授されたのかはどこにも書かれていない。
ただ、王会長とぶんぶく茶釜の望田店主が同じ兵庫県出身というのも何かしら関係があるのかもしれないと想像を勝手に膨らませたりもしている。


(クリックで拡大します)

ぶんぶく茶釜とシルクロードの関係は当時の店長さん(もしかすると王会長ご自身だったのかも)の
「ぶんぶく茶釜の流れを汲む」
というフレーズだけで明確な事はわからないのだが・・・。

シルクロードがとても美味しいお店だった事、中でもベトナムラーメンが大好きなメニューだった事。
これは私自身が鮮明に記憶している「私の中の事実」なのである。

自分の大好きだったシルクロード・・・。
函館を離れて数年後に、その場所を訪れた時には「ラッキーピエロ本町店」になっていた。
「シルクロードは美味しかったのに経営が上手く行かなかったのかなあ・・・ラッキーピエロに売却したのかなぁ・・・」
などと心配していたりもした。

ところが、昔大好きだったシルクロードと、今大好きなラッキーピエロとが実は同じ経営者って^^;
嬉しいやら混乱するやら・・・^^;

さて、せっかくなので人見店で提供されているあんかけ焼きそばもご紹介しましょう!!

どどーん!

ラッキーピエロらしいでっかいお皿に乗ったあんかけ焼きそば。
そのボリュームに圧倒される。

パリッとした焼き目のちゃんと入った焼きそばにたっぷり野菜。

そして味付けは・・・懐かしいシルクロードのその味!
しっかりパンチがありながら、どこか優しい味わい。

下町中華とは一味違う、カフェバーで提供されていても違和感のないちょっと洗練された味。
ここがハンバーガー屋さんという事を忘れてしまう極上あんかけ焼きそば!

これは美味い・・・。

あんかけ焼きそばを提供しているのはここ人見店と本通り店・北斗飯生店の3店舗だけなのでご注意ください。
ちなみに人見店だけはなんとラーメンも提供している!

てっきりつぶれてしまったと思った「シルクロード」の味が思いがけないところで食べられて大満足。

これ以上望んじゃいけない事はわかっているけど、もし願いが叶うなら・・・。
いつの日か「ベトナムラーメン」もラッキーピエロで提供して欲しいなぁ。
札幌から飛んで食べに行くのに。

ということで色んな事を思い出しながら書いたので、思いがけず長い記事になってしまいましたがこれにて終了!

DATA
ラッキーピエロ人見店
函館市人見町24-15(人見交番並び)
TEL:0138-53-7477

ぶんぶく茶釜
函館市松風町3-4
TEL:0138-22-3454

ラッキーピエロ本町店(シルクロードのあった場所)
函館市本町4-18(中央病院斜め向かい)
TEL:0138-56-4469

麺屋ゆうみん(旧尤敏)
函館市若松町19−1
TEL:0138-22-6772

五稜郭尤敏(ユーミン)
函館市五稜郭町32-1
TEL:0138-51-5605

「今日の一言」
  あんかけの
    火傷も嬉しき
      冬日和

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