大勝軒@七飯
「ウソついたら針千本飲~ます^^/」
幼子がそんな風に言うシーンは微笑ましい気持ちになりますよね!
でも、大人になってパートナーが
「ウソだったら針の2~3本マジで飲んでもらうからね!」
なんて言ってきた日には・・・ちょっと背筋が凍るかも。
ましてや、自分にやましい気持ちがある時には
(1本だったら飲んでも死なないかも知れないが、3本飲むとやべぇかもな・・・)
とかリアルに針を飲むシーンを想像したりしてね。
世の中には数が少ないほど逆に信ぴょう性が増すことがある。
さて、七飯町の大勝軒の話である。
永福町大勝軒出身の名店。
ここのグラスを見るだけで「大勝軒」とわかっちゃう人はラーメン好きを通り越してかなりヤバイかも知れない^^;
実はこのグラス、本家永福町大勝軒が考案した「ひっくり返らないように大ぶりで底部がどっしりとしたデザインのものにしている」という、特注デザインのものらしい。
そしてここからが都市伝説的な話なのだが、
「震度10でもひっくり返らない」
らしいのだ。
・・・震度は7までしかないけどね・・・(/_-)
というツッコミはあまりにもヤボというものである。
真偽のほどは定かではないが、震度10というところが永福町大勝軒らしいのである。
これが「震度6弱までひっくり返らない」と言われるといきなり現実味を帯びて興ざめなのである。
「ひゃくおくまんえんちょーだい」という子供の言葉は微笑ましいが、「月に15万円もらうからね」という離婚後の元パートナーの言葉は笑えないのと同じ・・・じゃないか^^;
いや、震度が10まであろうがなかろうがそんな事はどうでもイイ。
多くの永福町系の大勝軒でこの手の下がしっかりしたグラスを使っている事が大切。
そしてそれは「デフォで2玉」という量の多さも同様。
永福町の大勝軒のお弟子さんは給料は高いが育成は徹底しているし、そもそも採用までのハードルが高いという話を聞いたことがある。
面接だけで数年かかったという方もいたらしい。
それだけに独立した方は永福大勝軒イズムが浸透しているし、味のクオリティが高いお店が揃っているのだと思う。
この煮干しの効いた旨味と香り。
ラードで蓋をされた熱々のスープ。
本店同様これもカメリアラードなのかな?
草村商店のちょっとはかなげな優しい麺。
間違いなく永福町大勝軒のDNAをしっかり忠実に受け継いだ味わい。
そしてこのワンタン。
ワンタンは「具」よりも「皮」が好きで、できるだけ具は少ない方が好きだったりする。
ちゅるんとした滑らかな食感が最高!
初めて食べた時には失礼ながらこんな田舎でこんなハイクオリティのラーメンが食べられるなんて思わなかった。
その一方で北海道には無いタイプのラーメン・・・受け入れられるのだろうかという余計な心配もあった。
だが、文字通り余計な心配であった。
名店永福町大勝軒イズムをきっちり受け継いだこの店はあっという間に道南の名店となった。
冬になると柚子皮が入り、そのほのかな酸味が煮干しの風味とよく合う!
永福町大勝軒のれん分けのお店では卓上調味料にラー油とお酢が置かれていることが多い。
これも「以前に餃子を出していた時の名残」という都市伝説もあるのだが、私はちゃんとした味変調味料だと思っている。
途中からお酢をひと回しするのがマイルーティーン!
あくまで個人的な好みなのだが、煮干しの風味がマイルドになり、旨味がアップするので好きなんだよね^^
永福町大勝軒は元々やや高めの金額設定で、現在は中華麺2玉で1,130円(2022年8月現在)。
それに対してここ七飯大勝軒は2玉で650円という低価格設定。
このご時世にあっての企業努力もすごいなぁ・・・。
2玉がデフォというのは永福町のDNAとしても、この価格や1玉や1.5玉という設定があるのは本店との数少ない相違点と言えるかも知れない。
価格や小盛(1玉)設定、あるいはレンゲが大きすぎないところなどいくつか独自の考えで運営されているはいるが、永福町大勝軒のDNAを1000パーセント受け継いでいると思う!
いや、ここは「99%受け継いでいる」と言った方が信ぴょう性が高かったかな^^;
DATA
大勝軒(七飯)
北海道亀田郡七飯町本町3丁目18−27
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