ウィスキー片手に高校時代の思い出・その4 ~キャンプ場での釣り~

話をキャンプの話に戻そう。

私とヒロの提案で「米と醤油だけ持参してキャンプをする」という愚行に乗ってきたのはリョウ君ともう一人はヤマちゃんだったと思う(もしかしたら最後の一人はTだったか??)。
4人で夏休みの思い出作りに釣り竿と米と醤油だけを持って臨んだのだった。

天気予報を聞いた記憶は無いが、キャンプ場は曇り空ながらも快適な気温だったように思う。
天候に関しては不安が無かったというより「気にもしていなかった」というのが本当のところだ。

荷物を置くと、さっそく釣りに出掛けた我々。
釣り場はキャンプ場から坂を降りて徒歩で数分のところにある神恵内漁港だ。
子供の頃に一度行ったきりだったが、小鯖などの小魚が釣れた記憶があるので「まぁ大丈夫だろう」とたかをくくっていた。

その時釣れたのがアブラコだった。

釣り好きの叔父から何度かもらって食べたことはあったように思うがそれまで味に関する記憶はなかった。
自分で釣るのはもちろん初めてだった。

食べられる魚という程度の認識だったが、今夜の我々の食材が手に入ったことにみんなが安堵したはずなのだが・・・。
安堵というよりただただ笑ながら釣りをしていた記憶しかない。

いや、そもそも「釣れなかったらどうする」という発想が無かったのだから不安が無ければ安堵も無かったのかも知れない。

そうそう!書きながら思い出した。

いきなり大きなアタリがあった私の竿。
思い切り合わせるが全く糸が巻けない。

「わー根がかり(地面にひっかかること)したよ」
「地球は食えないわな」
と笑い声・・・。

ところが、地球を釣った割には少しずつだが、糸が巻けるのだ。
手ごたえは魚のそれではなく、なんだか重たい荷物を引っ張っているような感覚。

その時見えたのが黒いひらひらした物体。
「わーーー雑巾がつれたわ」
「あははは!雑巾も食えないわ」
などと笑っていたのだが、水面に出た途端にその雑巾が大暴れをし出した!

「わわわ!魚がかかっている(*o*)」

数分の格闘の末、上がったのは大きなカレイだった。

その日の釣果は一匹の大きなカレイに沢山の小さなアブラコという結果だった。

かくして我々の無謀なチャレンジは無事おかずをゲットして夕食へと進むことができたのだった。

(つづく)