ウィスキー片手に高校時代の思い出・その2 ~ヒロとの高校&予備校時代~

ヒロとは悪友でもあり、当時は間違いなく親友と呼べる仲だったと思う。
毎日2時間目の授業が終わると早弁をし、食事時間の浮いた昼休みには必ず体育館でバスケットボールをするのが日課だった。

彼との一番の記憶は文化祭で二人でステージに立って、吉田拓郎の「外は白い雪の夜」という曲を演奏した事だ。
バリバリの70年代フォークソング。
当時でもちょっと古臭い曲ではあったが、その曲を絶対に歌いたいとこだわったのはヒロだった。

練習場所に使ったのは主にヒロの部屋だった。
学校の帰りに自宅とは逆方向の彼の家にギターを抱えて何度も通った。

お世辞抜きに彼の歌声は抜群に上手かった!

先に書いた文化祭で歌う予定の吉田拓郎だけじゃなく、彼の好きだったアリスの名曲の数々、私の好きだったかぐや姫の名曲の数々など、彼の声はどの曲も本当に心に響くものだった。

普段は私とつるんで悪行三昧の彼。
ところが野球とバスケットボールに関してはかなりのレベルで、スポーツは何をやっても優秀!
英語の授業ではネイティブ並みの発音で周囲を驚かせる。
おまけに大した勉強もしていないくせに常に成績上位と来るから嫌になる。

時々コンプレックスを感じるのだが、なぜかウマが合い、いつも悪いことは一緒にやっていた記憶がある。

そんな彼と私は二人そろって仲良く最初の受験に失敗し、浪人することとなった。
仲良く高校~予備校の同級生となったのだ。

予備校時代は朝一番に登校し、自習室にカバンを置いて席を確保すると、そのまま講義も聞かずにパチンコやら雀荘へと直行した。
お気に入りの講師の先生の授業だけはいくつか出ていたような気もするが、ほとんどは夕方になってようやく自習室で勉強をするというのが毎日のルーティーンだったように思う。

二人そろってダメダメな予備校生活を送っていた。

(つづく)

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